特集 EMでつくる家庭菜園
えむえむ関東84号より
=EMネットちば発=
生ごみ堆肥化とそれを活用した野菜つくり二題
@「生ごみ堆肥化とそれを活用した野菜つくり」講師でまなび
                      EM白井野菜の会代表 高田健次
白井市福祉作業の農園(200坪)の
作業と指導の支援
 私の菜園は千葉県白井市内にあり、自宅から徒歩10分位です。昨年まで三方が林に囲まれていましたが、今年に入り、北側の林がなくなりました。太陽の恵みが増したのは良いことですが、風の影 響を受けるようになり、トンネルなどの風対策が必要となってきました。
 私の所属するEM白井野菜の会は、平成7年、天野前関東EM普及協会理事長が白井市に於いてEMの講演会を行った際の参加者が中心となって発足した会です。
 市と連携したボランティア活動を通して、私もEM家庭菜園にのめりこんでいきました。家庭菜園は、種蒔きから収穫まで、一年中楽しみの連続です。EMをたっぷり使った大根・里芋・八頭などは、食べても味が良く、野菜好きとなりました。
 菜園は4等分し、輪作体系を考えながら行っています。草生栽培とまでは言えませんが、ライ麦を中心として、刈り敷きの材料としています。また、ゴボウを一畝必ず作り、収穫時に穴を掘り、天地返しと野菜残渣、雑草等の埋め込みに利用しています。
 病害虫対策は、EMストチュウ、木酢が中心です。
 腐葉土作りは毎年自分で行います。11月頃から半年以上じっくり時間をかけて、EM生ごみ発酵肥料も中に混ぜています。
 収穫時、大量にできる里芋・八頭は、幅2mにわたって、50cmほどの深さの穴を掘り、埋めて保存しています。必要な時に取り出し、後は翌年の種イモとして使います。
 EM白井野菜の会としては、白井市と連携して、様々な活動を行っています。
 まずは白井市福祉作業所の畑作りの指導と、労働力の提供(約一反)。
 当会が市のNPO支援団体の一つに指定されて、EMを活用して市内の川の浄化や、学校プール清掃・菜園作りなども活発になりました。
 また、市と連携して行った講習会「生ごみ堆肥化とそれを活用した野菜作り」の講師もやらせていただきました。
 そんな活動を通して、私の腕も上がったのか、昨年には大玉スイカが、苗3本から15個も収穫でき、味も最高でした。
 もちろん福祉作業所の収穫物も評判がよく、直売所などでの収益も上がって、とてもうれしく思っています。
 EM白井野菜の会としては、これからもっと地域との関わりを大切にし、存在感のある会になりたいと思っています。個人としてもますます家庭菜園を楽しめるよう、今年からは自然農法の種子を使って、トマトやナスなどを苗作りから挑戦してみたいと計画しています。
 これからもEMを活用し、健康で安心・安全な作物を作り、家族の健康増進を図りたいと思っています。
福祉作業所がある福祉センターの
中庭にある畑(100坪)のキューリ、トマト
同じく中庭の畑の島村インゲン、レタス、
ピーマン(あんどん)

 

A自給菜園をめざして
                       EM成田緑の会
 藤崎昇
 5年前、定年退職を目前にして「地球を救う大変革」を読んだのがきっかけでEMに惹かれた私は、退職を機に畑を借りて、EMで家庭菜園を始めました。
 途中で畑も増えて、今では100uが二ヶ所と、庭の5坪ばかりの菜園と、計3箇所になりました。昨年までは、1反ほどの水田も3人の共同でやっていました。妻と私、近くに住む娘夫婦と孫2人で食べる分なので、上手に作ればこれで十分です。
 10年前に、EM成田緑の会ができました。
月に1回、野菜の作り方や病害虫の防除法などを話し合い、また比嘉先生や(財)自然農法国際研究開発センターの先生の講演会にはできるだけ参加して、皆で報告しあって、勉強することを続けてきました。
 この1〜2年は会員が急増して、家庭菜園ブームに驚いています。これには、3年間続けてきた5回シリーズの「やさしいEM教室」が功を奏しているのかもしれません。会員のほとんどが家庭菜園ですが、少数の農家や野菜を作らない人も、EMについて勉強し、普及に努めています。
 私の家で自給できている野菜は、ブロッコリー・芽キャベツ・キャベツ・白菜・にんじん・ネギ・ほうれん草などの葉菜類、ヤーコン・里芋・大根などの根菜類です。カボチャ(ケイセブン)もまだ5,6個あります。こんなに長持ちするのには驚いています。
 今回は、ブロッコリー・キャベツ類も、病害虫の被害をほとんど受けず、私にしてはまずまずの出来で、毎日のように新鮮でおいしい野菜が食べられています。
 畑に入れるのは、EMボカシとEM活性液、雑草や作物残さ、時には乾燥鶏糞を買ってEM活性液で再発酵させて使います。
 EMボカシは緑の会で、米ぬかを50〜60袋と、それに合わせた魚粉や油粕を適量購入し、自前のEM活性液ともみ殻燻炭で、みんなで共働で作り、配布します。私も、そこで配布されるEMボカシを使っています。
 EM活性液はふんだんに使いたいので、EM1と糖蜜から自分で作るのですが、100倍活性液を更に20倍して、農業用ポリタンクで400?くらい、熱源は左官屋さんのパイプヒーター、攪拌には熱帯魚の水中ポンプを使って、自作の培養装置でやっています。
 緑の会でも、楽加温とEMどんどん(300Lの活性液製造機)と農業用ポリタンクによって、良質のEM活性液が安価でできるようになり(PH3.5以下で10Lが300円)、月に20〜30L位のEM活性液を使う人が増えて、毎月恒例会に、皆さんにお分けする為のEM活性液作りが大変になってきた!と、うれしい悲鳴が上がっています。
 もっともっと作って、じゃぶじゃぶ使ってもらうには…?それが来年度の課題となりそうです。
 
 私は、EM活性液に、青草や生ごみ粉末など有機物を混ぜたりして、付加価値を付けること、また今年はEMセラミックスパウダーやEM7の活用法を勉強したいと思います。
 写真はシュガースナップですが、播種時に30分間EM7に漬けたものです。いかに極早生とはいえ、2月下旬に実がついているのを見てびっくり。
 何年か前、緑の会の作業場に自生したトウガンが、1本で大きな実を32個も結実し、みんなで大変びっくりしたことがありましたが、EMには、時にそんなサプライズを贈ってくれる楽しみもあります。
EM7効果 前年のこぼれ種で1株から5kg以上の
冬瓜が32個できました(2000年夏)