特集 EMと家庭菜園  
「えむえむ関東111号」より
=EMネットちば=
堀炬燵の中から始める
サツマ芋(安納芋)の苗作り 

茂原市 主婦 中道好子
 
気付けばこの15年、台所から出る生ごみを畑に埋めに行く毎日でした。平成11年に初めてEMに出会い、なんと良い物に出会えた事か!と、教えてくれた友人に感謝〜感謝です。EMボカシ作りから始まり、米のとぎ汁発酵液、廃油から作る手作り石鹸等、作り方・使い方を教わりながらEM生活を楽しんでいます。自宅のリフォーム時には床下にEMスーパーセラ蘇生Cを撒き、又外壁塗りの際は、ペンキ屋さんに頼んでEMスーパーセラ蘇生Cをペンキに混ぜて塗ってもらい、満足しています。趣味の野菜作りもEMに出会って以来、畑に行くと元気がもらえる気がして面積を5倍に増やして楽しんでやっています。
毎月EMの会に出て、リーダーの方や皆さんと色々情報交換しながらまだまだ修行中です。

そんな話の中でヒントを得て、作り始めた薩摩芋(種子島産安納芋)苗の作り方です。
先にお断りしておきますが、我が家の日常は極めて原始的で、夏は扇風機と換気扇で、冬は堀炬燵とガスストーブで暮らしています。エアコンや電気カーペットもありますが滅多に使っていません。

では、堀炬燵での苗づくりをご紹介します。

 1月25日  
   琺瑯鍋にお気にいりの薩摩芋(安納芋)2個を入れ、少々(2センチ位)水を注いで堀炬燵の中に入れ、芽出しを待ちます。
水を切らさないように注意する。
      
 1月30日  
    室温10℃・堀炬燵内23℃・鍋の水温28℃
白い根と新芽が出てきた。
 2月9日  
   芽がどんどん伸びてきた。
 2月10日  
   苗床を作る。
発砲スチロールの箱に、水はけの為にペットボトルやプラスチックを切って敷き並べる。
その上に籾殻燻炭を入れた手作りポットを並べる。
 2月11日  
   
苗を作る。
30cm位に伸びた芽を順次切り取り、葉と葉の間を切って小さな苗を作る。
2月9日の写真の芽から80本採取。
(*切り方に注意)
   燻炭入りのポットにたっぷり水をかけ、小さな苗を植える。この時、ピンセット又は割り箸を使う。
(*葉の付け根が埋まらないように植える深さに注意) 
   植えた小さな苗が寒さに負けないように工夫する。
我が家では座卓の下に電気カーペットを敷き,その上に苗床の箱を並べ、燻炭の温度が20℃以上に保つ様、毛布や布団を掛けたり、電気カーペットの温度で調節している。     
乾いたら水を掛け、暖かい日は毛布をはずして窓側の日光に当てたりしながら、毎日様子を見て新芽が出てくるのを待ちます。  
 
 
 2月16日  
   
新芽は、茎と一枚の葉の間から小さく愛らしく芽をのぞかせます。この新芽が後に芋苗になってくれる大切な存在なのです。
                   
 2月21日  
   
芋苗2番手が伸びてきた。
再度80本芽刺しをした。
芋苗を取った後、芽が伸びて何度も苗を採取できる。
 3月6日  
   
今年の冬は寒さ厳しく初めての日光浴です。
育苗中は家を空ける事が出来ない。旅行にもいけない。愛らしい小さな芽が気掛かりなのです。
   畑はU型ボカシを少し入れ,マルチをかけて前もって準備しておきます。
 5月  
   我が家は450km離れた所にも畑を持つ身由、本来なら5月迄待ってこの苗を植えたい所ですが、その遠方の畑作りに4月末に行くのでその前に、やっと2〜5枚葉が出た小さな小さな苗を、ポットからはずして、元気に育て〜*と祈る思いで畑に植付けました。
白い根が沢山出ていて美しい**
後は草取り、蔓返し等しながら、収穫を待ちます。

今年は寒くて苗の育ちが悪く、途中3割ほど枯れてしまいました。昨年は2個の種イモから150本苗を採取できましたが、今年は2個の種芋を途中から追加し、4個の種芋から150本苗を採取しました。 
 9月  
   収穫量は、以前種苗店で苗を買って作っていた頃と変わりなく、とても大きく育ち、とても美味しいと喜ばれ、満足しています。この方法で作り始めて今年は三年目になります

少し早掘りですが収穫してみました