特集 EMと家庭菜園  
「えむえむ関東127号」より
=EMネットちば=
EMの学びと共に歩んだ自分流の家庭菜園 
冨里環境美化をすすめる共生の会 池谷幸子  

はじめに
環境美化をすすめる共生の会は1995年、ゴミの減量と資源化を実施し、環境美化に対する意識の向上を目的に活動を始めました。
毎年、年間活動計画を作成し、毎月第2日曜日に勉強会を開催しております。主とした内容は、「生ごみをEMボカシで肥料にかえよう!」、「EMを使っての土作り」、「プランタ ーの土作り」、「EM石けんと米のとぎ汁EM発酵液で簡単掃除」、「EM野菜で作るとん汁交流会」などなど・・・。
勉強会の予定は隔月発行の会報にてお知らせしています。
今年の1月の定例勉強会は、新年早々の8日に今年も健康で過ごせるよう、田中佳医師を迎え「自然治癒力を上げる身体づくり」をテーマに電磁波、経皮毒などを学びました。子育て中のおかあさん達が、興味を持って参加してくれたことが、とてもよかったです。
EMボカシは、運営委員が定期的に作って、会員さんを募り現在100名余に、EMボカシ600gを毎月配布しております(EMボカシ会員の年会費は2000円。また、600g入りEMボカシは、200円で販売)。
月の定例の勉強会では、会員さん以外にも希望者は、誰れでも作ることが出来ます。初心者には丁寧に解りやすく、EMの話を交えながら指導しております。材料は、EMボカシ3.5kgに必要な分量の糠、モミ殻、EM活性液、ビニール袋を準備しています(費用200円)。出来上りは持ち帰えって頂き発酵熟成させてもらっています。
会場は当会の活動拠点となっている「環境美化をすすめる共生の会EMハウス」です。農家のご厚意で畑に建てたビニールハウスと駐車場です。ハウスの中には、EMボカシづくりにかかせない、仕込み樽・混ぜるふね・糠・EMや糖蜜なども収納したり、定期的にEMボカシ乾燥作業をしています。
EMボカシ会員さんは、多くの方が家庭菜園やプランターでの栽培をしています。定例勉強会では家庭菜園で出来る工夫も紹介しています。
     
 生ごみ堆肥で土づくり勉強会  米のとぎ汁EM発酵液の作り方使い方勉強会
 EM石けん作り勉強会
     
 EM米とEM野菜豚汁を味わう!交流会  活動拠点となっている「環境美化をすすめる共生の会EMハウス」でEMボカシづくり
 菜園の様子

私の菜園づくり
 
 ジャガイモ 種芋は毎年自家菜園産で
 
 ナス ワラやモミ殻堆肥でマルチ
 
 キュウリ セラミックス入りEM活性液を下げてみた
 
 EMボカシあえした生ごみはモミ殻などと箱型の木枠で堆肥に
私は、100坪位の畑を、15年間EM生ごみ堆肥、有機油かす、魚粉、EMボカシ、米糠、モミ殻、EM活性液などで作っています。
畑の準備は、冬の間に米糠を多めにまきEM活性液又は、米のとぎ汁EM発酵液を100倍位にして定期的にまきます。種まき、苗植えの1カ月前に下写真のEMボカシあえした生ごみとモミ殻の堆肥((下図参照)を入れ小型耕運機又はくわで耕し畝を作ります。種まき・苗植えしたらすぐモミ殻マルチにして、寒冷紗をかけEM活性液800倍位をまきます。後は、水やりの時に定期的にEM活性液、EM7、生ごみ液肥などをまきます。
虫対策は、木酢液やストチューをまいています。ジャガイモはじめタネは自家採種できる物は、できるだけ取っています。キュウリ、ナス、ソラマメ、ニンジン、大根、万願寺甘とう、赤ピーマン、芽キャベツ、インゲン、トマト、サツマイモなどの苗は自分で育苗しています。
EMボカシあえした生ごみは、箱型の木枠で堆肥にしています。作り方は、EMボカシあえ、もみ殻堆肥も入れ良く混ぜます。EM活性液を原液で振りかけ平らにして米ぬかを蓋をするように厚くまきます。
温度計を入れておくと、数日後に60度に上がりますので切り返しを数回して、温度が30度位まで下げます。期間は1カ月位(水分が足りないと温度が上がりませんので、EM活性液又は、米のとぎ汁EM発酵液を入れ水分調整します)。木枠の箱はブルーシートで覆っておきます。堆肥の色が黒い色に変わってきます。すぐ必要であれば、そのまま使用しますが、保存も出来ます。肥料の袋に移しかえ、EM活性液を原液で湿る程度に入れ口を閉めて保存します。
収穫残渣は、モミ殻堆肥の中に細かく切って入れ、半年位おきます。
皆さんに紹介して喜ばれているパイプ付ビニールとモミ殻堆肥を紹介します。

なにかと便利なパイプ付ビニール
防寒対策としてビニールトンネルを施す事があります。冬でも日中は日射しが強い場合 があり、そのままにして置くと種や苗が焼けてしまう恐れがあり、ビニールを開ける必要が生じます。トンネルのビニールを固定するのに土を被せる方法ですと開閉の手間が掛かります。そこで、鉄パイプ(直径19mm&22mm)にビニールの下端を包んで、パッカー(ビニールハウス用固定材、19mm&22mm用)で押さえたものを作り、鉄パイプの重みで下端が固定でき、ビニールの開閉も楽になります。重しが足りない時は、2ℓペットボトルに水を口まで入れて重しにします。ペットボトルのキラキラで、カラスの被害も少なくなりました。また、使用しない時は、パイプに巻いて丸め収納します。
土壌の太陽熱処理する時も、畝の長さに、ビニールを切り、鉄パイプを中心に置きパッ カーで止め、端に水入りペットボトルを置き 固定します。また、ビニールの代わりに寒冷 紗や不織布にも、同様に使うことが出来ます。
雑草が広く生えている所でも、雑草の上からEMボカシ又は米ヌカを厚めにまき、EM活性液又は米のとぎ汁EM発酵液を濃い液でまき、このパイプ付ビニールで覆っておくと雑草が枯れて土まるごと発酵になります。 (雑草の背が高い時は、刈り込んでからの方 が良いです。)

   
用意するもの→農業用ビニール   
農業用ハウス鉄パイプ(直径19mm&22mm)
パッカー(ビニールハウス用固定材、19mm&22mm用)
 ビニールトンネルで使用している様子
ビニールトンネルの開閉が楽にできる
      重石が足りないときは、水を入れたペット
ボトルをおくと良い。カラスよけにもなる
     
 堆肥づくりの雨除けカバーをする
時も便利
 土丸ごと発酵と雑草駆除の時
にも便利
 保管はパイプに丸めて

モミ殻堆肥の作り方
もみ殻は、発酵させたりくん炭にすることで作物に吸われやすい形に変わります。微生物の力をうまく活かせば、分解しにくいモミ殻が簡単に分解していきます。

その①
   左図のようにつみこみます
温度が70度以上になると肥料分がなくなるので切り返しをします
出来上りは3ヶ月位で使えるようになります

コンポスターを使って作ることもできます

 
その②
ミ殻を入れる袋の半分に、モミ殻とEM活性液4ℓを入れ、モミ殻全体にいきわたるように上下左右に混ぜ、一夜漬け置きのあと、少量の米糠を振りかけながら切り返します。
手を入れると暖かいくらいのやや低めの温度で発酵が進みます。その後、1~2回切り返せば1ヵ月で完成です。
切り返しは袋の中に手を入れ下から上に、上から下にと、袋の中全体が混ざるようにしています。



出来たモミ殻堆肥を芯にして、上にモミ殻を積み上げ、EM活性液をかけ、上をビニールシートで覆う。
定期的にEM活性液をかけながら、切り返しをします。多量のもみ殻堆肥が出来てきます。