生ごみの有効利用
 
「えむえむ関東114号」より
=EMネット栃木=
EMを活用した生ごみ堆肥化から
次世代につながる活動を目指して
              栃木県佐野市 EMエコの会・佐野 小林平八郎

佐野市のこと

 
 
 
 
佐野市は栃木県の最南端で、東京まで70qの距離、東に東北自動車道佐野藤岡インターチェンジ、北には北関東自動車道田沼インターがあります。人口は約12.3万人。「関東の三大師」として佐野厄除け大師があり、年末年始には60万人の参拝者が集います。
また「佐野ラーメン」はテレビでもたくさん紹介され有名になりました。
昨年暮れには、全国の「ゆるキャラコンテスト」で“さのまる君”がグランプリを獲得したことで一躍、佐野市の知名度がアップしています。
当市では昨年「足尾鉱毒事件(日本で最初の公害事件)」に生涯をかけて闘った田中正造翁の没後100回忌供養が盛大に行われました。
環境汚染と闘った故翁の精神を受け継ぐ私たちはEMを活用して「一人から・家庭から・台所から」を合言葉にEMを活用した環境浄化活動に心新たに取り組んで行きたいと思います。

会の活動のこと

さて、私たち「EMエコの会・佐野」の紹介です。
12年前になりますが当時、佐野市は焼却場建設問題で紛糾しておりました。設置計画されていた地元有志が、隣接する「足利水土里探偵団」のご指導を得て、自分たちで生ごみ堆肥化することを普及させて、焼却施設の設置反対を訴えようと動き始めました。
まもなく、行政も「ゴミを減らそう」という動きがはじまり、EMによる生ゴミ処理の活動に弾みが付き家庭菜園活動にもつながって行きました。
さらには、市内の大型ショッピングモール「イオン」(イオンとの共催事業)の大ホールでEM生ごみ堆肥化の説明と実演会実施によりEM堆肥化普及へ結びつきました。
EMは、生ごみ堆肥化以外にもいろいろな分野で環境浄化に結びつけた活動ができることを学び、学校のプール・子供の国の池の浄化・福祉施設との協働等々、除々に活動の輪が広がりました。
会としての定例活動では、毎月第四土曜日に講習会を開き、EMボカシ作り、EM活性液づくり、EM廃油石けんづくりなど・・。なかでも、福祉施設との協働によるEM廃油石けんづくりでは、結婚式の引き出物にも使われるまでになった、品質と独自のデザインの商品は話題を呼んでいます。

私のこと

私も、長年続けている家庭菜園に加えて、一昨年より米・麦つくりも始めました。
中古品のトラクターを購入し、50gのストッカーを使って生ごみ堆肥化し、今年は、近くの畑300坪を借り受け、安全・安心な野菜づくりで循環型社会づくりを目指して行きたいと思っています。
そして、今年度は、会員のみなさんと一緒に、比嘉教授が言われる「あとから来る者のために」を実践すべく、幼稚園や学校との協働活動に取り組んで行きたいと思っています。
 幸いにも隣接する足利水土里探偵団の大島理事長(葉鹿エコクラブの創始者)の指導が受けやすい立地環境を生かせるような活動を心掛けて行きたいと思います。