特集 自然農法とEM
えむえむ関東70号より
=EMネット千葉発=
環境に配慮した専業農家をめざしてA
鎌ヶ谷市初富 浜田光一
えびす草
 千葉県北西部、松戸市と船橋市に挟まれている鎌ヶ谷市は、世帯数3万7千で、人口約10万人。都市近郊にあって、大根の出荷量は大田市場で上位になるほど農業の盛んな地域です。
 浜田農場は経営面積1.5haで、平成2年よりEMを導入しました。
栽培する野菜は、10月〜7月は「こかぶ」8、9月は「夏ねぎ」を市場出荷しています。
 EM導入当時は、防除が難しいといわれている「イオウ病」や「シミ病」の害がひどく困っていました。
 そんなときに関東EM普及協会の天野紀宣氏と出会い、仲間8名とEMに取り組み始めました。
 しかし圃場の周りに梨畑が多く、農薬がドリフト(飛散)してくる為「自然農法」は無理だろうという結論になり、ひとりふたりと仲間が去り、現在は3名になっています。
 近年は緑肥作物を取り入れ、EMボカシを散布しEM活性液を使い土作りをして、種まき時にEM活性液の原液+EMセラミックを10a当たり80L散布しています。
 


4月18日 エン麦播種
6月29日 刈り倒し 
  EM活性液100L散布後耕耘
7月30日 かき殻石灰…80kg、 過リン酸石灰…40kg、 
  水酸化マグネシウム…40kg 散布後耕耘
8月10日 T型ボカシ180L
  EM活性液100L+EMセラミックス1kg 散布後耕耘
9月 2日 「かぶ」播種後EM活性液100L+EMセラミックス100g散布

 2000年に導入した「百倍利器」で培養した良質のEM活性液を使うようになってからの畑の変化はめざましく、「イオウ病」や「シミ病」の被害は、ほとんどなくなりました。
「EMはじゃぶじゃぶ使え」という比嘉教授の言葉を実感しています。
病害虫対策は、ストチュー、EMセラミックス、EM活性液の散布により、化学農薬の使用回数を半分以下に減らしています。
また緑肥を撒くことで、夏に畑から埃がたたなくなり、喜ばれています。
EMを使い始めて、無人販売で野菜を買って下さる方から「八百屋の野菜とは違いますね!」と言ってもらえる、とても甘い野菜になりました。
水はけは良くなり、雨が降っても締まらない畑になったのもうれしい結果です。
また、肥料設計や栽培管理などに気を遣わなくても、品質の良い野菜ができます。
 と、いいことばかりのEMですが、なぜか農家には普及していません。「自然農法」というと構えてしまうので、土壌改良剤という位置づけで普及させていこうと考えています。
100%(自然農法)1人より、70%(減農薬減化学肥料)10人の方が、消費者の利益になるのではないかと考えています。

浜田農場ホームページ 
http://hamanou.com