特集 自然農法とEM  
「えむえむ関東109号」より
=EMネット栃木=
EM1号を用いた除染
ついに東京電力がEMに理解を示した!

                                      EMネット栃木・柴田農園 柴田和明


 
 
   ↑空間線量を測る測定器(μSv/hで表記
   栃木県北部では統一した測定器を使用すること
   になり、那須塩原市、那須町、NPO法人「那須
   希望 の砦」などではATMTEX AT6130C という
   機種を使った測定結果を標準としています。
   これはベラルーシ製でチェルノブイリ原発事故の
   被害を一番多く受けたベラルーシでは皮肉にも放
   射線測定器の技術が高くなりました。
 
 ↑食品(土壌)の汚染度を測る測定器(Bq/Kgで表記)
  
食品や土壌の汚染を測定するときも、ベラルーシ製の
  ATMTEX AT1320Aを使用しています。測定す
  測るには、まず検体を約1Kg分用意して、ミキサーなどで
  粉砕してから測定します。
  私の場合は知り合いの測定所に行って自分で測定します
  が、検査時間は少なくても30分、時には2~3時間以上も
  かかることがあります。
  食品の汚染を測定するにはとても手間がかかります。
  しかし安全を確認するにはこうして一つずつ チェックする
  しかありません。
私の住んでいる栃木県那須塩原市は福島第一原発から110Km。
残念ながら、放射線量の高いホットスポットだということが判明。EMでの放射能低減実験が過去 チェルノブイリ原発の事故や福島でも成果をあげていたので、私も一生懸命EMを散布しました。
そこでせめてEM1号の代金だけでも東京電力に請求しようと思い賠償の手続きをしました。しかし東京電力は「風評被害や出荷停止などの損害は認めるが、除染費用は国がやっているので東京電 力としては支払わない」ということで交渉を断念しましたが、最後に「今回はEMでの除染効果が認めてもらえなくて非常に残念です。しかしだまされたと思って福島第一原発にEMを活用してみてく ださい。そうすれば40年の廃炉も短縮できるかもしれないし、廃炉費用も安く済みますよ」とお話ししました。

テレビで福島原発の状況を見るたびに、EMを使って欲しいと常に思います。
次に原子力損害賠償紛争解決センターに仲介してもらい再度手続きをしました。EMという微生物 が放射能を下げるという実証はとても難しいことです。EM研究機構にも協力をいただき様々な資料を提出しましたが、科学的な根拠がないと否定され更に東京電力側の弁護士からも攻撃され当初は苦戦しました。
そしてすべての質問に丁寧に回答しているうちに気が付いたら約1年近く過ぎようとしていました。
その原子力損害賠償紛争解決センターが最終的に出した判断は私にとって納得のいく結果となりました。その和解案の内容の一部をご紹介しましょう。

「EM1号を用いた除染は、その科学的客観的効果が明確ではないが、未だ一般人が除染方法に関する明細な情報を知り得る状況にない中で、申立人が放射線リスクを低減させるために効果があると判断し実施したものであることから・・・(中略)・・・本件事故と相当因果関係のある損害と認める。」
この和解案を東京電力も認め、和解成立となりました。
今回の賠償費用はEM1号15本分、約30,000円。現在一般的な除染方法としては表土除去など除染 ではなく、移染するしか方法が無い中でEMでの除染は格安であり、環境や植物も豊かになるなどたくさんのおまけが付いてきます。
是非これをきっかけにたくさんの方にEMでの除染を実践して欲しいと考えています。


 
 

2012年秋までの汚染状況は資料1にもあるように、EMを散布していない畑より明らかに除染効果 が出ています。しかしまだまだ安心できるレベルではないので今年も引き続き除染を続けていきたいと思います。
またある程度放射能汚染された土壌でもEMを散布していると植物に移行しないという研究結果も出ています。実際、私の畑で収穫された野菜もすべて不検出でした。(資料2)

3.11以降この放射能問題で、当初は移住も考えるほどでした。なぜならば汚染地帯に住んでいる私達家族の健康が案じられるからです。
これについては更にEMでの除染を徹底し安全なレベルまで必ず減らせると確信が持てるようになりました。EM生活も徹底すれば健康維持は問題ないでしょう。
野菜の販売に関しても当初は栃木県というだけで敬遠されてしまいました。特に化学肥料と農薬を使わない私の野菜を買っていただくお客様は、放射能においてもかなり敏感だからです。しかしすべての野菜を測定し、不検出の証明をし、納得したうえで引き続き購入いただいています。
まさに今回の放射能問題はEMに救われました。

         
 EM活性液を配布中
EMの除染効果が評判になり、地域ぐるみで除染が始まりました。昨年(2012年)からはU-ネッ ト(地球環境共生ネットワーク)さんの協力で資材の提供を受け大量に培養することが出来るよう になりました。
こうして休みの日にはたくさんの人がEM活性液を取りに来ます。
もちろん家庭内でもEM生活を実践するようになり、EMの輪が広がり始めました。
    EM活性液の散布
家もまるごとEM散布して除染です。
最も滞在時間の長い家の中の放射線量を下げるには、まず屋根や雨どいに付着した放射性物質を取ることが重要です。
EMの持つ非イオン化の作用で、付着した放射性物質が落ちやすくなります。散布した後はさわやかな空気に変わり、沖縄にあるEMのホテル「コスタビスタ」のような快適空間になります。
   畑でのEM散布 
畑にはスプリンクラーで散布します。
第一の目的は除染ですが、EMを散布するメリットはそれだけではありません。
農作物は良くできるし、花も綺麗。そして環境にも良いし、もちろん健康にも。