特集 水質浄化活動
えむえむ関東91号より
=EMネットちば発=
   館山「川と海」再生プロジェクト
                   
             千葉県館山市 NPO法人安房の海を守り育む会
      


 房総半島の南端・館山市で、行政と一緒になって「川と海」の再生に取り組む「NPO法人 安房の海を守り育む会」を紹介します。
 9年前の2001年7月20日(海の日)に、海を核とした安房地域の発展と、海の浄化を願い、「安房の海を守り育む会」が発足しました。「EM」を利用した活性液を、市内を流れる宇田川に放流し、海の浄化活動を開始しました。
 2002年6月に大型活性装置を設置、その後増設を重ねて、2006年には週平均2.5トン(年間およそ135トン)を投入するまでになりました。
 そして地元の船形小学校・館山第一中学校の力を借り、地域住民と共に「EM団子」を作り、川に投入しました。
 今では、宇田川の河口付近の悪臭も消え、砂浜を取り戻した海岸にはバカ貝(地元特産のアオヤギ貝)が大量発生し、千葉県の絶滅危惧種に指定されているナミノコ貝がおよそ30年ぶりに復活しました。(15ページに復活した生物クイズがあります)
 会の活動開始後、5年目の2007年11月には、宇田川に初めてサケの遡上が確認されるまでになりました。
 
 当会の活動には、地元小学生のみならず、地域住民の参加も増えたので、会としては「米のとぎ汁EM発酵液」の作成を呼びかけ、EM活性液を無償提供しています。
 また、生ごみ減量化の為の住民説明会や、企業の悪臭防止や排水浄化へのEM技術や知識の提供も行っています。
 
 2008年からは、さらに広域的な館山湾の浄化をめざして、館山市の中心部を流れる汐入川へのEM活性液を投入する「館山 川と海 再生プロジェクト」を立ち上げました。
 現在、EM活性装置の購入資金400万円とEM活性液の材料費200万円/年の活動資金を、広く募っているところです。
 今のところ約300万円の募金協力があり、あと一息のところまで来ました。
 館山の海を愛し、ご賛同いただける方は、是非「NPO法人 安房の海を守り育む会」事務局までお問い合わせ下さい。
 電話 0470−20−5022   FAX 0470−27−2464