特集 EMでつなぐ環境活動と福祉
えむえむ関東69号より
=EMネット山梨発=
EMボカシづくりと千代田荘と富士山の環境浄化活動
千代田荘 統括支援員 福西大
ユートピアこうふ緑の会 青木のり子
甲府駅から約30分ほどの所、勾配のきつい坂道を登りきると広い台地が開けます。かの有名な昇仙峡の近くです。知的障害者厚生施設千代田荘は、閑静なたたずまいで広々とした施設には入所者80名職員は40名ほどです。
この度、統括支援リーダーの福祉士大さんが、活動状況を知らせてくださいました。

***********千代田荘 統括支援員リーダー 福西 大***********

EMボカシ作り作業の千代田荘の皆さん
EMボカシづくりの目標
EMボカシの活動を通じて作る喜びを体験するとともに、作成した商品の搬入に行くことにより一層の作業意欲がたかめられる。購入者にはいつもでもEMボカシが調達できるように生産性を高める努力を図りたい。
活動内容
週に2時間程度作業を行っている。人数は10名前後です。EMボカシをかき混ぜる作業は、利用者さんはあまり好きではないようですが、ふるう作業や袋詰めは、好きなようで進んで行っています。みんな初めは職員の指示持ちでしたが、最近では自ら進んで行うようになってきました。また、ボカシ作業を行う専用の部屋を、グランド脇に建てたこともみんなの作業意欲を高めたと思います。
それに、年に数回、近くの千代田小学校の児童さんと一緒にボカシづくり作業を行っております。
工夫した道具
EMボカシをきめ細かくする為に、園芸用のふるいや、ざるなどを使用いる。また汚れるのが嫌な利用者さんもいるので、ビニール性の作業着手袋などを使用している
手順
米ぬかにEM1号、糖蜜、活性液、燻炭、EMセラミックス、汲み置き水を入れてよくかき混ぜる。混ざったら、容器に入れ1〜3ケ月ぐらいねかせる。ねかしたボカシをふるいを使用してサラサラにする。サラサラにしたEMボカシを2〜3日、日光に当て干す。その後に袋詰めにする。
販路
地域の方、千代田荘の職員、中央市の道の駅、韮崎市の道の駅、ユートピアこうふ緑の会、などに卸している。
これからの展開
今現在取引している所と今後も継続していき、余裕ができたら、今後新たな取引先を探していきたい。

EMを大勢の人に知ってもらい、一人一人が環境問題について考え、一諸にEMを活用して綺麗な街づくりに取り組んでいきたい。
課題
限られた時間や人数で作業を行っているので、ボカシの注文が入った時に在庫が無いことがある。ストックを確保することを大事な課題としたい。
                                  
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 大変お忙しい中をこのような素晴らしい回答を寄せていただきました。平成7年にボカシネツトワークを立ち上げた時から参加していただきました。
 この報告を頂き大変なご努力をなされていることに深い感銘を覚えました。今山梨県は、富士山の世界遺産の登録にむけて懸命な努力をしております。
 トイレの浄化に関しては、その魁といっても過言ではない活動をしてきました。地球環境ネットワーク山梨の活動として千代田荘さんの300g入りのEMボカシを活用させて頂き、環境団体「富士山クラブ」に発送いたしました。その後EMネット役員であった亡きEMオアシスの堀内治(エコピュア54号掲載)さんが富士山クラブに所属していらっしゃいることがわかりましたのでご苦労頂きました。
 中野茶屋、佐藤小屋に提供してトイレの浄化に役立てて頂きました。「蠅が出なくなり悪臭が消え大変助かった」と感謝されたと堀内さんが話していました。
 富士吉田市、忍野八海で有名な忍野村へのEM普及に懸命なご努力をなされているその途上に堀内さんは急逝され、残念なことです。
 4年間にわたり千代田荘さんのEMボカシが富士山で成果をあげているのです。今は、下部エコクラブさんが大々的に浄化にかかわっていると伺っています。
 EMに出会い、みんなの努力でここまで着た事を共によろこびたいとおもいます。更に、環境問題とEMに心から賛同して下さる方々とともに、千代田荘と千代田小学校の皆さんと、近くの千代田湖の浄化をしていきたいと願っています。
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