特集 ボランティアとEM  
「えむえむ関東93号」より
=EMネット北関東=
生ごみを土に還したい まちを元気にしたい
利根沼田ボカシネットワーク

 
 EM生ごみ肥料で作ったキュウリ。一節から
3本や5本穫れることも
 
EMボカシづくり講習会
 
沼田夏休み環境講座 EM廃油石けんづくり 
 平成5年1月11日が始まりでした。
 東京新聞に生ごみ即効リサイクルと題して新聞の半面使用した大きなボカシの紹介が載ったのです。大宮にお住まいの環境浄化を考える会の見村絹江さんと島田静子さんがボカシを使って色あざやかな花や美味しい野菜を作っているというものでした。
今まで家庭菜園で生ゴミは直に土に入れていたのですがダンゴ虫やヨトウ虫がどうしても出てしまい悩んでいた時でした。消毒や化学肥料もいらないという事でしたのですぐに飛びつきボカシを注文しました。すごい反響で1600袋は予約を受けたが対応できない、本部の可児市の方へ電話してほしいと、うれしい悲鳴をあげておられました。
 そして2〜3ヶ月後、使うたびに送ってもらうのでは、先が広がらない事に気が付き作り方を教えていただき作り始めました。沼田市も当時最終処分場が満杯になってしまうという事で良い知恵はないかと思案中でしたのでとても協力的でした。
 5月11月と二人を講師として沼田に来ていただきました。休む間もなくボカシ生産が始まりました。環境課と各公民館で色んなグループに呼びかけ講習し、ボカシを作るの繰り返しです。普及がうまくいくのには、安定したボカシの確保がまず第1だという事に気づかされました。授産施設の沼田作業所に話してみましたら、所生さん達に良い仕事がないか探していた所だという事でさっそく、所長さんに何日か来ていただき、又おじゃまして皆で青いビニールシートを囲みワイワイ作りました。いつもは1人仕事が多いので皆なとても楽しそうですよーと所長さんは言っておられました。EMボカシネットワークや、関東EM普及協会にもご指導をいただきました。ようやく安定したボカシの環が出来始めました。
 又、県内いろんな市町村からお声をかけていただき講習させていただきました。でも良い事ばかりではありません。ボカシ作りもほんとに何回も失敗を繰り返しました。寒い時季に始めた為、なかなか発酵して
くれない。雪の多い沼田はボカシを干すのも一苦労。畳の上にシートを敷いて干したのに畳ごとボカされてしまったり、当時は専用の容器などなく米袋でボカシを作っておりました。
 あれから17年。4年生の教科書にEMの事がのっているようです。本当に時代を感じます。環境教育という事で小、中学校等で呼んでいただく事も増えました。廃油の石けんや、ろうそくを作ったり、EMの話などさせていただいております。
 ボカシや容器も行政から半額補助をいただいてます。ボカシのおかげで沢山の人とかかわれてお教えられました。
 沼田市は城下町でした。町のまわりに堀がほられ、城堀川が流れています。各家庭から雑排水が流され、汚れてしまいました。近くの何人かはとても気にして、ここ2〜3年で少しはきれいになりました。この
川に元気な魚が泳いだらきっと活気のある沼田になるはず城堀川をきれいにしたい人 この指とーまれ!!
 
            廃油とペットボトルで作る石けんの作り方
@ペットボトルにEM水(又は水道水)40ccを入れ、苛性ソーダ13gをいれる
Aふたをしっかり閉め、苛性ソーダが溶けるまで左右にふる
B食用廃油100gをAにいれる
Cふたをしっかり閉め、手袋をはめて激しく前後上下にふる。30秒ふり、10〜30秒休ませる。この作業を5〜6回くりかえす
D石けん生地がドロッとしてきたらそのまま固める
E10日位熟成してから使用する。
Fペットボトルを切ってそのまま使うときは切り口にテープをはって、手を切らないようにしてください

※材料の苛性ソーダは、薬局で市販されています。法律で劇物に指定されていますので、購入するときは印鑑が必要です。強いアルカリですので皮膚に付着するとやけどをひき起こし、目に入ると失明の恐れもありますので防水手袋やマスクをするなど皮膚につかない様取り扱いには注意しましょう。
 
     
 真っ赤にさび付いたハサミ  EMの抗酸化力。錆びたハサミを
EM100倍希釈液に浸す
 1ヶ月後
EM液はドロドロになりましたが、
ハサミの錆びはきれいにとれました