特集 市民活動
「えむえむ関東105号」より
=EMネット茨城=
わたしの3.11災害支援
西台虹の友代表  市村はつゑ


 
 
EMは校庭除染に効果あり
       ~除染のためEM利用~

 

昨年の東日本大震災で、ここ茨城県鉾田市も被災し.H小学校の体育館は被災者200人の避難所となりました。電気・水道が途絶えた状態の中、困ったのはトイレ。機転の利いた先生がプールの水に気づき、バケツに汲み置き、トイレに利用しました。プールには前の秋、清掃用にとEMが入っていました。「臭いもなく快適だったと避難民から喜ばれた」と後日に校長先生から感謝されました。このことは校長先生はじめ先生方にEMを再認識してもらった出来事でした。

5月にはプールの水をポンプアップし校庭に散布しました。散布20分後先生が線量計で計測してみたところ、数値が下がっていたのにびっくりしました。ここでもEMが再認識されました。
6月にはEM活性液(2次培養)原液200㍑、7~9月はEM活性液(2次培養)10倍希釈液600㍑を散布しました。 
 
昨年9月までで、約50%の放射線量減がありました。
10月~12月までは更にEM3号(光合成細菌)を散布の直前に2㍑追加しました。
冬はお休みしました。休みの間の放射線の測定値は横ばいでした。

平成24年度になって、鉾田市内の小学校12校にEMによる校庭の除染希望を募ったところ4校から要望があり、7月~11月まで毎月2回、もちろんEM3号をEM1号の二分の一入れて培養した2次培養液の10倍希釈液を各回600㍑散布しています。目標は地表50cmの空間線量を0.05マイクロシーベルト/hまで下げる事です。

   
 9/20 EM散布のH小学校校庭の放射線量
左:3.11からそのままの場所の線量
0.086マイクロシーベルト/h(地表1m)
右:ガケ崩れで深い所の土が表面に盛られた
場所の線量0.039マイクロシーベルト/h((地表1m
前出のH小学校は今回の震災で校庭の一部がガケ崩れとなり7月やっと工事が完了しました。8月22日そこを散布前に計測したところ0.056、0.052という数字にびっくりしました。影響を受けていない深土は線量が低い事の証明でした。
 
また、EM散布を続けているH学校の空間線量は他校より低い値を示しています。校庭全部を0.05マイクロシーベルト/hまで下げなくてはとの思いで頑張っているところです。

福島への復興支援にEMボカシ
 
今年5月に「EM災害復興支援プロジェクト」(NPO法人地球環境共生ネットワーク)にEMボカシ提供の申し出をしたところ、福島県三春町の有機農業を営んでいる橋本さん宅へ送る様連絡がありました。農地の除染に使います。
5月23日、顔を見て声をかけ元気づけたいとの思いを強くし、車2台に分乗して5人で行って来ました。
EMボカシは厚地のビニール袋に5㎏宛密閉し、4袋入20㎏の段ボール箱に詰め、7箱合計140㎏を作り、見込みの半量でしたが第1回目なのでよしとしました。
 
目的地は滝桜で有名な三春地区、茨城空港北ICから高速で約2時間で到着、船引三春ICを出たところで橋本さんが迎えに来てくれており、自宅まで行きました。
「放射線量高く今年はEMボカシを作れなかったから」と喜んでいただき、一安心しました。三春地区は家々の滝桜が目立ち、地区全体でも滝桜を育てることを取り組んでいる様子が伺えました。
5月下旬だったので葉桜でしたが、来年からは花の季節に連絡をもらい、是非観光に来たいと約束して、「頑張って下さい」と励ましの言葉を残して帰って来ました。

 測定地   2011.5.30
散布前
地表50cm
 2012..8.22
散布前
地表1m
2012.8.22
散布30分後
地表1m 
2012.9.20
地表50cm 
2012.9.20
地表1m  
H小学校①   0.181  0.052(深土)  0.049(深土)  0.074(深土+ジャリ)  0.068(深土+ジャリ)
 H小学校②  0.194  0.113   0.089  0.107  0.086
 H小学校③  0.158   0.074  0.067  0.074  0.082
 H小学校④  0.164   0.056(深土)  0.056(深土)  0.056(深土)  0.039(深土)
 H小学校⑤  0.179  0.092  0.088  0.092  0.085
 EM無散布校舎裏        0.112  0.106