Q&A

■EMの家庭用浄化槽への活用について

1.浄化槽へのEMの活用
浄化槽とは、家庭で使われた排水を処理する設備です。
排水中の汚れを分解し、浄化するには微生物の働きを借りるしかありません。浄化槽には、好気性の微生物が利用されており、よく「浄化槽は生き物だ」と言われるのはこのためです。
この浄化槽にEMを活用すると、もともと浄化槽にすんでいる好気性菌とEMが協力し、浄化を更に進めてくれます。

2.浄化槽の仕組み
浄化槽には、し尿だけを処理する単独浄化槽とし尿と雑排水(台所、お風呂、洗濯などで使用されて水)を処理する合併浄化槽があります。

3.EM処理の効果
1)悪臭の抑制
悪臭を発生させる微生物の活動を抑えたり、EM自体が悪臭物質を利用することで悪臭を抑制します。
2)処理水質の改善(向上)
EMの有用発酵により汚れの分解が進み、また微生物多様化(種類が増える)などにより、処理水質が向上するものと考えられ ます。
3)発生汚泥の削減(抑制)
EMの有用発酵分解により汚れは分解し易い状態となり、浄化槽への負担を減らし、汚泥の増加を抑制します。
4)その他
家庭の中で掃除や洗濯にEMを活用することで、排水口が詰まりにくくなります。また、洗剤の使用量が減り、浄化槽への負担を軽減させることができます。

4.EMの使い方
1)投入量
 米のとぎ汁EM発酵液を家族の人数×200ml以上を毎日投入します。
5人家族の場合:
5人×200ml=1000ml(1L)以上
2)投入場所
トイレや台所など家の中から投入します。
3)投入方法
水を使わない時間帯(夜おやすみになる前 など)にEMを投入することで、浄化槽の中でEMがとどまる時間が長くなり、EMの密度が高まります。

5.その他
EMを使用した場合でも、法律に定められた保守点検・清掃は定期的に実施してください。

(資料提供 (株)EM研究所)
          文責者 伊藤 明雄

・単独浄化槽
 単独浄化槽は、し尿のみを処理し、雑排水は直接河にたれ流しです。現在では新たに 
 単独浄化槽を設置することがほとんど無く、合併浄化槽が設置されています。
・合併浄化槽
合併浄化槽は、家庭から出る排水を全て処理します。


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