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■畑作におけるEMボカシの施用方法 その2
(野菜の初期成育を助け、根張りの良い健康野菜を育てる「くらつき」)
健康な野菜を育てるポイント
自然の能力を引き出すEM活用の自然農法では、健康な野菜を育てるポイントとして、以下の点が重要と考えています。今回はその中で、初期成育を助ける「くらつき」の方法を取り上げてみました。
1. 作物の生活力を高める方法
少肥:土壌中の肥料濃度が低くなると、植物の根量は多くなります。作物の根づくりを阻害しない施肥で根群の発達を促します。根群が発達すると、自力で養水分を集める能力が高まり、環境ストレスや病虫害に負けないバランスのとれた生育となります。
自然形仕立て:極力整枝を控え、作物本来の自然草姿を基本とし、品種の特性を発揮させます。必要
な枝が自由に伸び、新芽や活力ある茎葉が増えて、根の活力も高まり、バランスのとれた生育となります。
不耕起:自然の土の状態に近づけ、作物自身に根を張る場所を判断させ、土壌条件に合った根系を発達させます。太く強い根が深く広く張り、乾燥などの環境ストレスに強くなります。
草生:緑肥を生やし定期的に刈り敷きにしながら、作物と草を共生させます。緑肥の根系とのい合いによって、雑草に負けない粘り強さが生まれます。
2. 作物の力を引き出す生活環境づくり
気象環境
旬の栽培 日照、温度、雨水などの気象条件が野菜の生育に最も適した時期に作付けます。(例 定植に適した土壌温度 トマト16℃以上 キュウリ18℃以上)
土壌環境
くらつき 完熟堆肥、EMボカシ、土を混ぜて熟成させた播き床をつくり、幼苗期に必要な養分を緩やかに供給し、初期成育を助けます。
敷き草 野草の刈草で土を被覆し、土壌水分、温度を一定に保ち、養分を供給して野菜の根群の発達を促します。地表に被覆された有機物が少しずつ分解して、生育全期をとおして緩やかに作物に吸収されます。
生物環境
不耕起・草生
畝間に緑肥を生やし、畑の中に不耕起環境を導入して、昆虫や土壌動物の住みかをつくり、畑の生態系を改善します。
敷き草
土壌動物や微生物のエサや住みかになります。昆虫や土壌動物の活動が盛んになり、天敵を含む他種類の生物が増えて害虫の多発が抑制されます。
くらつき
幼苗期の根圏に有用微生物群の密度の高い環境を作ります。
EMボカシ 有用微生物のリーダー役を導入し、作物と共益する土壌微生物の活性を高めます。作物の根の周りで活動する有用微生物が増えて根の活力が高まり、有機物の分解、再合成が促進され、作物の生育に有用な養分が直接、間接に供給されます。
微生物相のバランスが良くなり、土壌病害の発生が抑制されます。
図1 野菜の生活力を高める
3.「くらつき」の方法(定植や播種の30〜40日前に行う)
有用微生物、土壌動物などのエサと住みかを施用し、根回り環境に集中して土づくり
を行い、根回り土壌の養分供給力と緩衝力を高めます。
引用文献 (財)自然農法国際研究開発センター 農業試験場 育種課 石綿薫氏「健康な野菜を育てるポイント」より
文責者 伊藤 明雄
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