Q&A

みなさまから寄せられたEMに関するお問い合わせについて、Q&A方式でお答えします。

EM活性液について
EM活性液製造で原料のEM1とEMWの使用によるPHの違いはありますか。また、自然塩を添加するとPHが下がるのか。どの程度使用したらいいでしょうか。
EM1とEMWにはPHの違いはありません。活性液のPHは糖分(糖蜜など)が少ないと下がりません。塩は1%加えるといいでしょう。また、米ぬかを0.1〜0.2%(重量比)水で絞り出したものを加えると質の良い活性液ができます。
農業利用について(大きさの抑制)
EM施用により、ほとんどの作物が大きくなります。大きすぎて困るキャベツ、レタス、カボチャなど抑制させる方法はありますか。また、ヨトウムシ、コナガなどの虫もEMの密度が高くなると少なくなりますか。
抑制させる方法は、密植することです。害虫に対しては、米のとぎ汁にリンゴ酢、糖蜜、トウガラシなどの忌避植物を混ぜて発酵させ、こまめに散布すると良いでしょう。
農業利用について(萎縮)
今年4月、草が生い茂っていた畑をロータリーですき込んだ状態でお借りしました。そこにEM活性液を30坪当たり100g、生ごみボカシやセラミックスを入れ、シートで1ヶ月ほど被い、ナスやキュウリなどを植えましたが、2ヶ月ほど萎縮したような状態になりました。その後は大体正常に育ち収穫もできました。萎縮した原因をお伺いします。
すき込んだ有機物が発酵分解途中の為に起こった現象でしょう。有機物を多量にすき込む場合は、EMとともに水を多量に撒くことが重要です。また、そのような症状が出たときにも、水をたっぷりかけてやると良いでしょう。
マツクイ虫の被害対策について
群馬県のある地方で、地盤が花崗岩の場所がマツクイ虫の被害がなかったとのことです。
EMでの被害対策にはいろんな効果がでていますが、この花崗岩とマツクイ虫の関係についてお伺いします。また、花崗岩の波動値がなぜ高いか、スーパーセラミックCの持続性についてお伺いします。
花崗岩は、火山岩(高圧や高熱が加えられているので波動値は高い)であり、土がやせているところの松はマツクイ虫の被害が少ない。土が肥沃になってくる(落ち葉が長い間堆積して)と、松の根に付く菌根菌がフザリュウム(病原菌)にやられてしまい、樹勢が衰えると、病虫害が発生します。EMを処理するときこのようなことも考慮して対応して下さい。
セラミックスの波動は半永久的ですが、添加する量で効果が違います。松の幹にたっぷり塗ることによって、樹幹を通過する水分が低分子化されて、吸収が良くなり樹勢がよくなります。
生ごみ堆肥化について
EMセラミックス入りの生ゴミ処理用バケツ(ボカシを入れなくても臭わず、腐らない)の使用方法についてお伺いします。
ボカシを使ったほうが、さらにいいものができます。生ゴミ処理でいやな臭いが出たときは、米のとぎ汁発酵液の濃いものを吹きつけておけば解決します。
料理の中でEMの微生物は健在でしょうか
料理で熱いもの(煮物、鍋物、みそ汁など)の中ではEMの微生物は健在でしょうか。また、酵素は熱に弱いようですが、どうでしょうか。
人間が熱いと感じる程度の温度帯では、EMは増えないが、ほとんど死滅することはありません。酵素の中でも、例えばパパイヤやレモンに含まれているビタミンCは、高温でも壊れません。
酸化を好む微生物の酵素は熱に弱く、EM(抗酸化の微生物)が作り出す酵素は熱に強いという特徴があります。竹の子をゆでるとき、EM活性液や米のとぎ汁発酵液をいれると、品質の良いものができますし、お米を米のとぎ汁発酵液で洗うと、ご飯が美味しくなり、そこで出たとぎ汁で発酵液を作ると、益々すばらしいEM発酵液になります。
水が浄化していくプロセスについて
EMによるアオコ対策や水が浄化していくプロセスについて教えてください。
アオコは、リンと窒素と有機物のレベルが高いと発生します。アオコが出ている池にEMをやると非イオン作用などにより水がよごれの分子を離すのでアオコは沈んで一時的には消えます。EMを続けていると池の底に有機物がある間は浮いたり沈んだりします。EM団子などで有機物を早く分解すれば、アオコは減ります。アオコが多い場合は、活性液を表面から撒かず、池底に流れるような入れ方をします。水路やプールの壁面のよごれなどもEMが増えて発酵すると炭酸ガスがでて脹らみ軽くなって剥離し、上で酸素に合うと分解して下がるということを繰り返しながらきれいになっていきます。有機物がある間はEMをやっていると一時的にBODは高くなります。EMを使いはじめて、悪臭が消えて、BODが一時的に高くなってきたらEMが効きはじめたということです。
ボカシU型の材料
ボカシ U 型には魚粉が使われていますが高価です。どうしても必要なのでしょうか。
自然の原理、EMの原理は多様性があることですからいろいろな材料があった方が良いというのが原則です。海の物を使うということはミネラルの循環ですから海藻でもよいわけです。ボカシU型の材料は基本形として示していますので柔軟に対応して下さい。
病害虫対策について
病害虫対策について
病害虫というのは生存不適なものを自然に戻す作用です。害虫の糞は酸化酵素をもっているので人を不健康にします。EM技術を使って農地をいやしろ地にすると病害虫は発生しなくなります。対策については、有機物を入れてEMをしっかり撒く。ミネラル対策に蘇生海塩を2万倍に薄めて撒く。活性液もPH3以下あると害虫を抑える効果があります。また0.1〜1%のEMセラミックスパウダーを入れたボカシをまいてもよい。EMの葉面散布には、EMプリン石けんを500〜1000倍にうすめたものと混ぜ展着効果を高めるとなおよいでしょう。
立枯・青枯病の発生と電気伝導度(EC)について
トマト・キュウリ・なすなどの立枯・青枯病の発生と電気伝導度(EC)についてご説明をお願いします。
立ち枯れ青枯れは、フザリュウムとかピシュームとかリゾクトニアという腐敗菌が増えて病気が出ます。これを防ぐには土が抗酸化状態になれば病気は発生しません。私は、トマトを20連作中ですが、病気になった株をもってきて細かく切って入れたりするのですが、ポツポツ出てきても止ってしまいます。セラミックスを入れてしっかりやればフザリュウムなど腐敗カビのグループはほとんど姿を消して、発生しなくなります。もうひとつはECですが電気伝導度といい無機の栄養分が高いときこの数値は高くなります。これが高いと線虫とか病原菌が入ると酸化を誘発します。塩がものを錆びさせるのと同じ現象で、電気伝導度が高いと酸化現象を促進します。電気伝導度は0.2〜0.3がいいというのが普通の考え方です。しかしEMをやると電気伝導度1ぐらいでも病気になりません。EMのレベルを上げれば問題は起こらなくなります。塩害の砂漠は8〜10あります。ですがEMをやれば非イオン化して電気がおこらないで1以下になってしまう。常識的には0.5超えないようにしながらやってみる。高ければEMをやって下げるようにします。
有機物を田・畑に投入する場合のEM処理について
有機物を田・畑に投入する場合のEM処理について。有機物はEM活性液と混ぜて密封処理をしなくとも田畑にまいて上から活性液をまき、軽く土に混ぜるくらいで、大丈夫なものかどうかお聞きします。
家畜の糞はお腹を通って一回消化されています。糞が出てきてEMまいて臭いがなくなったら直ぐに畑に入れていいです。一般の有機物は、EMの酵素が増えて安定するのはだいたいピークは2週間です。ピークを過ぎれば入れて良く、更に熟成させようと思えば45日間おいて下さい。上からビニールシートをかけたりしないで、上からEMかけて全体にEMが広がっていればそのままでいいです。上が乾いてくるとEM団子みたいに白いカビが生えますが、カビの生えたところだけとって畑に入れます。下のほうからかき混ぜたりしないでおくとまたカビはえます。白いかびが生えたところを目安にしてお使い下さい。ビニールシートをかける場合というのは、河川敷の乾いたススキなどのように、EMがなかなか全体に行き渡らない時には、上からシートをかけて1〜2週間おいてそれからシートを剥いで発酵させます。空気が入って発酵した方がいい。水分が多いのはシートをかけない、乾いているのはシートをかける、こういう対応です。
大量なEM堆肥づくりの基本的なやりかたは、有機物を山に積んで、この上からEMを撒く。切り返しはしない。週に1回EMを散布しながら30日おいて、粉砕機にかけ、砕いたのち分別をして、容量の0.1〜1%のEMをふきつけて袋詰めして熟成させてから使用します。